ヤマエンゴサク(山延胡索)はケシ科キケマン属の多年草で、本州、四国、九州に分布。
主に山野の湿った林内、林縁部に自生します。
春先にシャンデリアのような花が房状に咲きますが、花期が終わると地上部は枯れてなくなり、その後は翌年の春まで地中の地下茎で過ごします。
これは「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」と総称される花の特徴で、カタクリなども同様です。
「エンゴサク」は漢方薬の呼び名です。
塊茎を乾燥したものが生薬として用いられ、鎮痛などに効果があるとされていますが、全草に有毒成分を含んでおり、誤って食べると嘔吐などをひき起こします。