ニリンソウ(二輪草)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、春山を代表する花のひとつです。
日本をはじめ東アジア(樺太、朝鮮、中国東北部)などに分布し、主に湿潤な山地の林床や周辺部に自生します。
その名のとおり、多くは1本の茎から2輪ずつの花茎が伸びるのが特徴。
ただし2つ目の花は遅れて咲き始めます。
春に芽出し、開花し、初夏には地上から姿を消す「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれる花の一種。
根茎は漢方薬、若葉は食用にもなりますが、猛毒のトリカブトの若葉に似ているので注意が必要です。
根茎で増えるため、群生することが多い花ですが、地域によっては個体数が減少しており、絶滅危惧種に指定されています。