カタクリはユリ科カタクリ属の多年草で、北海道から東北、北陸にかけて国内に広く群生しています。
雪の多い西和賀町ですが、この環境がカタクリの生育には適しており、雪解けの季節には町内のいたる所でカタクリを見ることができます。
旧沢内村では村の花に選定されており、のち2005年に旧湯田町と合併、西和賀町となってからは町の花に制定、「カタクリの里」として親しまれています。
西和賀町の代表的なカタクリ群生地は、【無地内】、【安ヶ沢】、【大荒沢】の3会場です。
カタクリの種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いていて、アリが運ぶことにより生育地を広げています。
発芽1年目の個体は細い糸状の葉、2年目から7~8年くらいまでは卵状楕円形の1枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなり、2枚目の葉が出ると花を付けます。
毎年少しずつ鱗茎に養分が蓄積され、発芽から開花までに7~8年を要します。