湯本鬼剣舞には欠かせないのが「お面」。今回はお面をご紹介します。そのお面を制作している東博美さん。
35年前から始めたそうで、東さんも湯本鬼剣舞囃子の一員として笛を担当しています。きっかけは当時使用していた鬼面は紙製だったので、なんとか木彫りの面を作ろうと思ったのがきっかけだそうです。
大・中・小の様々な彫刻刀を使い細かい所まで一つ一つ手作業です。
お面の制作には丸太の木を半分にしたものに下絵を描き、木取り→荒彫り→仕上げ彫り→下地塗り→上塗り→目型を入れ彩色して完成。
沢山の工程を経て作られています。
仕事の合間を見て制作しているので、完成には約1ヵ月もの長い時間がかかるそうです。
お面の色は「赤・青・白・黒」の4色。それぞれ色によって意味があり、白のお面は一番の踊りが上手な方がつけるとのこと。
お面を付けたまま華麗に踊っていますが、視野が狭いので大変。
実際お面を合わせてもらいましたが、全く歩けないです。
お面をつけて激しい踊りを披露している皆さんはプロですね。
ひとつひとつ手作業で作られるお面は、一つ一つ表情も違い、迫力ある目つき。
鬼剣舞にとってなくてはならないお面。世界にひとつしかない東さんのお面。
湯本鬼剣舞をご覧になるときは、お面にも注目して見てみると、また一つ魅力を感じるでしょう。