冬が終わりを告げ、次第に春の陽気が感じられるようになる頃、雪が積もった山や林には『根開き(ねびらき)』の光景が見られます。
『根開き』とは、春の暖かい日差しを浴びた木の幹が熱を持ち、その周りの雪が解けはじめてできる現象。
『根開き(ねあき)』や『根周り(ねまわり)』と呼ぶ地域もあるようですが、西和賀町では『根開き(ねびらき)』と呼ばれることが多いです。
『根開き』によって現れた円形状の地表が少しずつ広がると、やがて直接日差しを浴びるようになり、雪解けが進んでいき、春の草花が顔を出します。
雪深い西和賀に、待望の春の訪れを感じさせる光景です。