七ツ釜

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『七ツ釜』は、沢内の飯豊集落にある、西和賀町の指定文化財です。

この地区の和賀川岸は硬い切り立った岩盤で、そこに流れる支川が3m余りの滝となっています。

水が流れ落ちる岩肌には大小7つの穴があいていることから『七ツ釜』と呼ばれています。

現在は底の浅い岩穴ですが、昔は底が見えないほど深かったと言われています。

 

この『七ツ釜』には、古くから言い伝えられている伝説があります。

「その昔、七ツ釜の一番大きな岩壺に糠樽を入れたところ、深さの知れない底に吸い込まれ、再び浮き出てこなかった」とか、「毎年、真夏になると滝壺の岩の上に豊艷な肉体美の女神が髪を洗っている姿が見えるとか、その女神を見た人妻が身持ちになると、生まれてくる子供は皆美人であることから、この地は美人の出所となった」というように、七ツ釜は神秘境として伝えられ、今日に至ります。

 

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