沢内・七内地区の山祇神社境内にある、古い石塔。
碑面には「文久三年 草木供養経」と刻まれています。
人間と同じように、草や木にも生命が宿っている。
人間はその草木と共存し、時にはその生命を断つことにより生かされている。
そのような思想から、草木に感謝し、供養しようと建立されたものと言い伝えられています。
この種の塔は山形県に多く見られますが、岩手県内では非常に珍しいものです。
春を迎えると境内やその周辺には、カタクリやヤマエンゴサク、キクザキイチリンソウなどの花々が咲き乱れます。
草木供養の想いに対しての、自然からのプレゼントのようにも感じられます。