梅雨入り前の西和賀町。
照りつける太陽は、もはや夏の陽気(と言いつつ、この日の翌日に西和賀町は梅雨入りしました…)。
そんな日は、森の木陰で涼みた~い。
そんなあなたに、気軽にハイキングができる近場のスポットをご紹介します。
場所は志賀来。
湯田方面より北上し、沢内バーデンを過ぎてすぐにある遊歩道を散策してみました。
案内板によると、この辺一帯を「志賀来地区生活環境保全林」というようです。
「ブナ恵みの森」や「冒険の森」など、なにやら楽しげなワードがたくさんありますね。
車で入れるのはここまで。
ここから散策スタート!
山歩きの際は、熊鈴を持ちましょう。
1,000円以上するものは、それなりに音も響きます。
ただし、熊よけの効果としては絶対ではありませんので、あくまでお守り的なものですね。
熱中症対策も忘れずに!
生い茂るブナ、コナラ、カエデなどの葉が、強い日差しを遮ってくれます。
鮮やかな緑色の、濃淡のコントラストが綺麗です。
紅葉の時期になると、また違った風景を楽しめそうですね。
分岐に差し掛かりました。
ここを右に進めばゲレンデ展望台、左はブナ散策の道。
まずは右へ進んでみました。
分岐からまもなく、次第に頭上の視界が開け空が広がってきました。
その先に広がる景色はどんなでしょう?
期待が高まり、つい足早になってきます。
展望台に到着!
和賀川や新町方面、遠くの山々まで一望できます。
町内には展望スポットが少ないので、見下ろす景色は新鮮です。
木々の緑と、空の青が鮮やかでした。
分岐まで戻り、今度は左へと進みます。
ブナ散策の道を進み、金山探索の道へ曲がると、突き当たりに突如現れた怪しげな穴。
これが、かつて金などを採掘していた坑道の跡のようです。
覗き込むと人ひとり入るのがやっとくらいの穴が、奥深くまで残っていました。
フラッシュを焚かなければ見えないくらい、奥は真っ暗です。
周囲の岩盤が変色しているあたりに、何らかの鉱石の名残りを感じますね。
その奥がどうなっているのか気になるところですが、安全かどうかわかりませんので、やむなく撤退。
しかし、このような山の中にどうやって鉱脈を掘り当てたのでしょう?
先人の知恵には本当に感服します。
次に目指すは、見晴らしの丘方面。
散策路は傾斜が険しい箇所もありますが、きちんと整備されており歩きやすくなっています。
しかし凄いのが、エゾハルゼミの鳴き声!
熊鈴の音をかき消すほどの大合唱が、森じゅうに響き渡っています。
描き文字でイメージすると、こんな感じ。
「ジュワ~」という表現が適切かどうかはわかりませんが。
しかし、この時期にセミの鳴き声が聞くことができるのも、西和賀ならではではないでしょうか。
さて、進めど進めど見晴らしの丘は見えず。
そうこうしている間に、遊歩道は下り坂に…。
時間的な関係もあり、この日はここで引き返しました。
新町方面から見た志賀来山。
眺望を楽しめる展望台は、このあたり。
その向こうには、さらに高くそびえる志賀来山。
お時間のある方は、そちらも是非!