3月2日、西和賀町下前地区に伝わる伝統行事「下前人形送り」が行われました。
わたくしも、下前地区の方々の仲間に入れてもらい取材してきましたよ!
この行事は、藁の厄払い人形を作り、地区の境の木に括るというもの。
括られた厄払い人形は、地区内に流行病や厄災が入ってこないよう、1年間守り続けます。
針と糸をうまく使い藁を編んで作っていくのですが、これがとっても難しいと言われています。
まさしくプロの技です!
私も小さい厄払い人形を作った事がありますが、小さいのでさえ、一苦労で結局自分だけでは作る事が出来ませんでした。
それなのに、その何倍もある大きさの厄払い人形はかなり作るのが難しいはずです。
立派なワラ人形が完成しました。
各家庭で作ってきたお団子をお供えし完成した厄払い人形に手を合わせ、いよいよ出発です。
厄払い人形を先頭にし、下前地区の端から端まで歩いて人形を送っていきます。
この厄払い人形ですが、軽そうに持っていますよね?
そう見えますが実は結構な重さがあり、かなり体力がいります!
だいたい私の予想だと・・・7キロはありますね!
送っていく途中では、ほぼ全てのお家でお清めや、西和賀町ならではの漬物などが準備されており、一軒一軒回って歩きます。
下前地区に地区内に流行病や厄災が入ってこないよう守ってくれます。
こんなに睨まれたら、怖くて私も入っていけないかも・・・(笑)
西和賀町では、下前地区の他にも左草地区、白木野地区でもこのような「人形送り」の伝統行事があります。
すべての厄払い人形を比べてみると・・・。
地区ごとによって全く表情が違うものなんですね。こうして比べてみるとより分かりやすい!
こうした古くから伝わる貴重な文化は地域の皆さんによって守られ、伝えられています。
これから先、何十年、何百年たっても守り続けていってほしいですね。
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