みなさんこんにちは。小山です。
今年も、銀河ホールにて「ギンガクノフユ雪の演劇祭2015」が開催されました。
ギンガクとは?
「ギンガク」の正式名称は【銀河ホール学生演劇合宿事業】、銀河ホールを活用して全国の学生たちに演劇に没頭できる環境を提供しようと実施している演劇合宿事業です。夏と冬に開催。
開催から4年目の今年からは「雪の祭典」と名称を変え、「既存の物語を題材とする作品」と統一したルールを設け、コンクール形式を導入。
学生たちは3月1日から9日にかけて町内旅館に泊まりながら、合宿し稽古に励みました。
練習会場にお邪魔した時、立ち位置や照明・音響の確認をしながら一生懸命の姿を目の前にし、どんな作品に出来上がるのかとても楽しみでした。
当日は演劇3演目と映像作品1作品が上演・上映。演劇だけではなくダンスを取り入れた作品もあり観客を魅了させました。
『げんとうかい~雪と星の幻燈~』
宮沢賢治の作品「雪わたり」・「シグナルとシグナレス」・「よだかの星」・「春と修羅」を題材に朗読劇。
「シグナルとシグナレス」は本線の信号機と軽便鉄道の小さな腕木式信号機の淡く切ない恋物語。
「よだかの星」は容姿の醜さをバカにされ自らの力で空高く舞い上がり、ついに燃え上がった星になるというお話。
『え-が・く』
小泉八雲の「猫を描いた少年」を題材にダンスも取り入れた劇でした。
寺に預けられた少年は、何にでも猫の絵を描いたので和尚に家へ帰された。
途中妖怪が住みつく古寺とは知らずに泊まり、寺の大きな屏風に猫の絵をたくさん描いた。
朝になると大きな化け鼠が死んでいました。
少年が描いた猫の口は血に染まっていたというお話。
『はれのひ』
レオ・レオ二の「みどりのしっぽのねずみ」を題材に、子どもから大人まで楽しめる劇で色々な楽器を使い音を表現していました。
森の奥深い所で、野ねずみたちは平和に暮らしていたある日、町からやってきた町ねずみにお祭りの話を聞いて、自分たちも仮面をつけてお祭りをすることになり…
『湯本鬼剣舞1.1』
湯本鬼剣舞の動きにをデータとして記録し、演舞にCG映像をプロジェクションする映像作品はいつもと違う鬼剣舞として観客を楽しませました。
『放課後のちいさな芸術家×西和賀高校美術部』
1年をかけ高校生とストーリー・背景・絵を考え短編アニメーションを制作。
800枚以上を1枚1枚手描きあげました。
絵も1人1人描いたためとても味のあるアニメに仕上がり、観客は初めての試みと成果にたくさんの拍手でした。
『湯田温泉峡風呂美術大学2015』
12月ごろから町内で集めた古着2,000着以上を素材に、30㎝四方に裁断し巨大なパッチワークを制作。
町内の方も参加し、通称「ちくちく隊」とし一緒に交流しながら制作しました。
今は廃校になってしまった旧川尻小学校の窓に、「はるまちのはた」を飾り、また校舎を彩らせております。※展示の期間は4月3日までだそうです。
学生たちの頑張っている姿はとても輝かしく、素敵でした。
夏が待ちどおしいですね。